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アメリカ・イリノイ州カーペンターズビルのマクドナルド店内で、19歳のレズビアン女性カディ・グラスさんが暴行を受け、意識を失う重傷を負いました。事件はヘイトクライムとして捉えられており、彼女は現在、「恐怖に屈しない存在として自分を語っていきたい」と声を上げています。
情報元:LGBTQ Nation, “Lesbian teen brutally beaten unconscious & robbed at McDonalds”,
2025年5月19日
https://www.lgbtqnation.com/2025/05/lesbian-teen-brutally-beaten-unconscious-robbed-at-mcdonalds/
ニュースをざっくり整理すると
カディ・グラスさんは、イリノイ州の祖父母宅を訪れており、13歳のいとこの合唱コンサート後、2人で地元のマクドナルドに立ち寄りました。トイレに入ろうとしたところ、近くのテーブルにいた2人の若い男性に「ファゴット(差別用語)」と罵られました。
彼女は、自分がレズビアンであることを認め、侮辱をやめるよう訴えると、男性の1人が彼女の顎を殴打、もう1人が背後から襲いかかり、2人で彼女を地面に押さえつけた上、顔面を蹴り、踏みつけました。
この様子を13歳のいとこがその場で目撃。恐怖のあまり何もできなかったといいます。グラスさんは意識を失い、目が腫れて視界を失いましたが、数秒後に意識を取り戻し、手探りでそばの人物の足を掴み「911を呼んで」と訴えたと語っています。
グラスさんは現在、鼻の骨折、顔面の打撲、目と口からの出血などの症状に苦しんでいますが、医師の見立てでは視力は回復する見込みとのことです。
加害者のうち19歳のジョン・カムラッドは、重傷暴行、公の場での暴行、集団暴行など複数の罪で起訴され、すでに拘束されています。16歳の少年も自首済みです。
今回の出来事を受けて
彼女は医療費と法的費用を支援するため、クラウドファンディングを立ち上げました(目標5,000ドルに対し、5月19日時点で1,561ドルが集まっています)。
グラスさんは、「私がトランスであることやトイレを使おうとしただけで、こんなことが起きてはならない。加害者たちは私の人生を壊そうとしたけど、壊れたのは彼らの人生です」と述べています。
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