米ロサンゼルスでトランス女性が暴言と脅迫の被害に 映像が公開され話題に

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2025年5月1日、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス市内のガソリンスタンドで、トランスジェンダー女性が暴言と脅迫、そして車への器物損壊の被害を受ける事件が発生しました。事件は映像に記録されており、現在ロサンゼルス警察が加害者の行方を追っています。

情報元:
LGBTQ Nation, “Man caught on video slashing trans woman’s tire & threatening to stab her”, 2025年5月9日,
https://www.lgbtqnation.com/2025/05/man-caught-on-video-slashing-trans-womans-tire-to-her/

この事件の様子は、YouTubeで公開されている映像からも確認できます。
動画はこちら(YouTube)

ニュースをざっくり整理すると

被害を受けたのはジジ・ガンディさんで、スタジオシティ地区のアーコ(Arco)ガソリンスタンドで給油中に見知らぬ男性から執拗な嫌がらせを受けたと証言しています。

ガンディさんによると、男は自身の車で背後に付け、クラクションを鳴らして圧力をかけてきたといいます。彼女が別の給油レーンに移動しても、なおその車は追ってきて、運転手と同乗者が彼女を見て嘲笑していたとのことです。

その後、ガンディさんが手を上げて反応したところ、男は激昂し、駐車場内でUターン。彼女の車の前輪をナイフで何度も突き刺し、パンクさせました。映像にはその様子とともに、「刺さないだけマシだと思え」といった発言をし、男が車で去っていく場面も記録されています。

被害者は警察に被害届を提出し、「トランスジェンダーであることが引き金になった可能性がある」としながらも、加害者の明確な動機は不明と語っています。アーコ側は防犯カメラ映像の提供を拒否しています。

今回の出来事を受けて

トランスジェンダーの人々が公共の場で攻撃的な行動の対象となるケースは、決して少なくありません。2024年のウィリアムズ研究所(UCLA法科大学院)の報告によれば、トランスジェンダーの人は、シスジェンダーの人に比べて4倍以上の割合で暴力的な被害(性的暴行・強盗・傷害など)を受けるとされています。

今回の事件では「ナイフを所持していた」「その場にいた女性も止めなかった」など、被害者にとって非常に恐怖心を伴う状況が重なっていました。

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