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2025年5月5日付で報じられたニュースによると、アメリカ・メイン州のジャネット・ミルズ知事が、トランスジェンダー選手の出場をめぐる政策をめぐって、ドナルド・トランプ大統領と対立し、法廷での勝利を収めたと報じられています。
情報元:PinkNews, “Maine 1, Trump 0 – Governor celebrates after winning legal battle over trans athletes” https://www.thepinknews.com/2025/05/05/trump-vs-maine-governor/
ニュースをざっくり整理すると
2025年2月、トランプ氏は「女性のスポーツから男性を排除する」と題した大統領令を発表し、トランス女性を女子競技から除外する方針を示しました。これに対し、ミルズ知事は同州として従わない姿勢を取り、両者の間で訴訟にまで発展していました。
トランプ氏の大統領令に従わなかったメイン州に対し、連邦政府は教育関連の資金(特に子ども向けの栄養プログラム)を凍結すると警告していました。
これを「違法な圧力」と判断した州側は訴訟を起こし、最終的に連邦政府側が資金供与を再開することで和解が成立。訴訟は取り下げられ、ミルズ知事は「勝利の感覚がある」とコメントしています。
一方で、連邦政府は引き続き、Title IX(教育における性差別を禁じる連邦法)に関連する調査を、他州の高校スポーツ団体や大学にも広げており、トランス選手をめぐる議論はなお続いています。
今回の出来事を受けて
教育や福祉といった本来守られるべき領域が、政治的な圧力の手段として扱われたことに対し、州として明確に抗議し、行動に移したメイン州の姿勢は注目に値します。
今後、他の州や団体がどのような方針を示すかも含めて、引き続き注視していく必要があります。
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